春がやってきました(2010/03/24)

だんだんと暖かくなってきました。春ですね。この季節は風が気持ち良いので好きです。

昨日、公立高校入試の合格発表でした。これで、すべてのお子さんの受験が終わりました。全員が第一志望に合格しました。志望校のランクを落として合格した子もいるので、手放しでは喜べません。今年度は、こちらの頭が下がるほど勉強するお子さんばかりでした。みなさん、本当にお疲れさまでした。

中でも、印象的なお子さんがいます。中学3年生の女の子です。彼女のご家庭からお問い合わせを頂いたのが、去年の9月中旬でした。受験まで半年。この時期にご依頼を受けるのは勇気が要ります。 依頼するほうはもっと勇気が必要だっただろうと思います。1学期の内申点から考えると、彼女の志望校合格は難しい状況でした。 最初の体験授業で、「難しいと思うけど頑張れますか?」と彼女に 聞いたら、「やるしかない!」という返事だったと思います。今だから言えますが、一か八かの心境で教え始めました。本人の希望で、週に1回、主に彼女の苦手な数学です。

でも、ここから彼女は本当にすごかった。宿題のノートを見ると、間違えた問題の解き方がびっしりと書いてありました。私が「宿題で分からなかったところはない?」と 聞くと、「この問題は解けるようになったけど、今ひとつ自信がない。」「この問題はこの解き方でも合っていますか?解答の解き方とは違うけど、、。」という返答がよくありました。これらの言葉に、彼女の努力が凝縮されています。 自分が納得するまでとことん考えようという姿勢が感じられました。 私は彼女から質問されたことを1つ1つレポート用紙に書いて渡していました。レポート用紙の走り書き(急いで書くので汚いです)を、彼女は自分のノートに しっかりと写して、丹念に復習していたのでしょう。 先日のA入試のあと、教えてもらった解法を使う問題が出題されて解くことができた、と いう旨の連絡が彼女からありました。私は「はて?教えたかな?」と、その解法を彼女に教えたことすら忘れていました。きっとレポート用紙のどこかに私がメモを書いたのでしょう。 それを彼女はしっかりとノートに写して、自分のモノにして入試に臨んだのです。 まさに彼女の努力の賜物です。

彼女は2学期の内申点を6、7上げ、3学期もそれを維持しました。この時期に、これほど内申点を上げるのは相当に大変なことです。並大抵の努力ではできません。「数学で90点を取ったのは初めてです。」と彼女が言ってくれましたから、少しはサポートできたかなあと思いますが、彼女の頑張りがあったからこその結果です。どんな状況でも、あきらめることなく前向き、前向き、前向きに頑張り抜いて、 名古屋有数の進学校に合格しました。

昨日、彼女からもらったメールに「結局、社会が足を引っ張りましたが、、、」というコメントがあって思わず笑ってしまいました。こんなに素晴らしい結果なのに満足 してないのですね(笑)。客観的に自分のことを分析して、なおかつ前をしっかりと見据えています。 そういえば、入試直前の授業で、社会の知識を確認しているときに、「まだ知識に穴がありますね。」と彼女はよくつぶやいていました。 「まだ知識に穴がある。(だからもっと頑張らないと。)」と自分に言い聞かせているように私には感じられました。どんな状況でもあきらめない姿勢、飽くなき向上心が功を奏しました。 合格おめでとう!!

ほかにもご紹介したい頑張り屋のお子さんがいるのですが、またの機会に。

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