センター試験が終わりました(2013/01/21)

中間テストの結果が返ってきました。今年度から中学生の教科書が変わって、特に英語の出来が心配だったのですが、平均点+20点以上のお子さんが多くてまずまずの結果だったかなと思います。中3の女の子は英語が98点でした。毎回の英単語テスト(1回100問前後あります)でほぼ満点を取る頑張り屋のお子さんです。頑張り屋のお子さんといえば、今年高校3年生のお子さんがいるのですが (このホームページでも「コツコツ頑張るお子さん」としてときどき登場しています) 学年3位でした。(その後, 学年1位を取りました)とはいっても、最近は英語と国語しか一緒に勉強していないので 私はあまりお役に立てていないのですけどね。最近は彼の気迫に私が押されるくらいです。

こういう話をお聞きになると、わが子と他のお子さんを比べて、わが子は・・と落ち込まれることがあるかもしれません。去年、とても成績が上がったお子さんがいて、その子の話をここで紹介させて頂きました。後日、その子のお母様がそれをご覧になって「あの子は、まだまだ遊んでばかりいて、ホームページで書かれているようには頑張っていないので、恐縮しています。」というようなことをおっしゃられたので、「勉強時間が長いのか短いのかは主観的なもので一概には決められませんが、成績の数字だけで言えばホームページの通りですよね。その成績をほかのお母様がご覧になったら、とても頑張っているお子さんだな、すごいお子さんだなとお感じになると思いますよ?」とお答えしたら、「そうですね。」と笑っていらっしゃいました。 隣の芝生は青いですね。外からはどんなに順調そうに見えても、どこのご家庭でも悩みながら一歩一歩前へと進んでおられます。

今回は、お子さんの成績を(確実に?)上げる方法について書きたいと思います。とても魅力的なタイトルだと思うのですが、確実に?と?がついていますので、批判的に読んで頂けたら幸いです。(以下の話は、お子さんが勉強していない場合を想定しているので、 自分から積極的に勉強していているお子さんの場合は参考にならないと思います。)

先日、このホームページからのお問い合わせで、「お子さんが勉強をしない」「進学が危ぶまれるほどテストの点数が悪い」というご相談があって、状況が深刻で悩んでおられるようでした。「勉強しないなら一緒に勉強をしようか。」という考え方をして頂くと少し気持ちが楽になると思いますよ、とアドバイスをさせて頂きました。

子供の頃にご覧になっていた漫画を思い出して頂きたいのですが、漫画の主人公はたいがい勉強ができませんね。漫画の中では、主人公がテストで悪い点数を取ると、親が叱りつけて「もっと勉強しなさい」というシーンが度々あります。 それが一般的な家庭の姿なのかもしれません。ですが、親が叱りつけることで、主人公が勉強するようになるかといえば、決してそうではないでしょう。点数の悪いテストの答案を隠したり、勉強したふりをするようになります。それを漫画として見ている分には妙におもしろかったりするわけですが、わが子がそのようになってしまっては困るわけです。

お子さんが勉強しないからといって、「勉強しなさい」と言うだけでは勉強しません。英単語を覚えないからと「覚えなさい」「なんで覚えないの!」と 何回言ったって、お子さんは絶対に自分からはやろうとはしません。 こういう声かけは百害あって一利なしです。小学生くらいでしたら親が怖くて勉強をするかもしれませんが、お子さんが成長するにつれて、いずれ大きなしっぺ返しがきます。世間ではこれを反抗期と呼ぶようですが、自立心からくる反抗なのか、しっぺ返しから きている反抗なのか、きちんと考えて頂かないと一過性のことで済まない場合もあると思います。

特に最初のうちは一緒に取り組んであげることが大切なのですね。 英単語が覚えられないお子さんを私が教えるときは、英単語を一緒に音読して、 お子さんが読めるようにして、それから一つずつ書けるようにしていきます。たとえば「bike」だったら、 「バイと言いながらbiと書いて、クと言いながらkと書いて、最後のeは読まないんだよ」と教えながら、お子さんと一緒にノートに書いています。この方法で、10個の英単語を覚えるのに2時間かかる子もいます。次の授業では覚えた単語を10個ずつテストをします。 テストでできていなかったら、授業中にもう一度一緒に覚えてあげます。英単語50個を覚えるのに1カ月くらいかかるお子さんもいます。ですが、だんだんとお子さんはコツをつかんできますから、 最初は覚えるのが遅かった子さんでも、1年後には1回で100個の英単語を覚えるぐらいに 成長します。今まで、そういうお子さんを何十人と見ています。私が教え始めた当初、 「I」「you」といった基本的な単語が書けなかった子が先日の模試の英作文で満点、 偏差値も60を大きく超えました。小数、分数の計算に四苦八苦していた子が、高校生の今は微分積分をすらすら解いています。 教えるほうが音を上げてしまってはいけません。

忙しい生活の中で、お子さんと一緒に勉強する時間を確保するのは大変だと思いますが、1日10分でも一緒に勉強をして頂けると、きっと成績が目に見えて変わってくると思います。少なくとも「勉強しなさい」と言い続けるよりは、はるかに効果的です。「英単語を覚えなさい!」「英単語をちゃんと覚えたの?」ではなくて、「一緒に英単語覚えようか?」と声をかけて頂くこと、できればお子さんのほうから「英単語を覚えたかチェックしてくれない?」 と親に言ってくるような関係を築くことが大切だと思います。

次回も、お子さんの成績を上げる方法について書きたいと思います。お子さんが親と勉強することを嫌がるようになる理由についてです。

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