夏休みの宿題を単純作業にしないための工夫(2016/07/17)

来週から夏休みが始まります。 楽しい夏休みですが、悩みの種と言えば夏休みの宿題ですよね。 名古屋市内の中学校と名古屋市外の中学校では宿題の内容や量が違うのはご存知でしょうか。 名古屋市外の中学校は問題集が各教科1冊出されるのが一般的です。 塾の夏期講習と同じくらいの量がある学校もあります。 一方で、名古屋市内の中学校はプリントを数十枚を解いて提出する学校が多いです。 いずれにしても、宿題を作業で終わらせてしまっては時間の無駄です。 そこで、今回は宿題を単純作業にしないための工夫をご紹介します。

まず、作業になりがちな宿題NO.1の英単語や漢字の書き取りの宿題です。 「英単語を10回ノートに書いてきなさい」という類の宿題ですね。

この手の宿題はよく目にするのですが、 はたしてどれだけ学習効果があるのか、いつも疑問に思います。 音楽を聴きながら殴り書きをして、 疲れたら手をブラブラさせて、 とにかく10回書いて終わらせる、という作業になってしまう可能性が高いように思います。 宿題を出す前と提出後に抜き打ちでテストをして、 どれだけ点数が変わるのか統計を取るとおもしろいと思うのですが。

ただ、、宿題ですから提出しないといけません。 そこで、私は書き取りテストという形で授業に取り入れています。 そうすると、授業前の勉強で1回、授業中に1回書くことができます。 夏休み中に授業が5回あるとすると、 英単語を10回(5回×2)書くことになるので、 それだけで学校の宿題が終わります。 ただ写すだけの単純作業にもならずに済みますよね。 お子さんたちも学校の宿題ですから、 積極的に取り組んでくれることが多いです。 この手の宿題が学校から出ているようでしたら、 親御さんのほうで定期的に確認テストをしてあげると良いと思います。 (お子さんが嫌がらない程度に、、)

次に、問題集やプリントを解いていく宿題です。 一番大切なのは、 正解できても解き方に自信がもてない問題、 教科書などで調べて正解できた問題にもチェックをつけておくことです。 そして、チェックをつけた問題(間違えた問題も含めて)だけを定期的に復習すれば、 夏休みの宿題を実のあるものにできます。

それから、社会などの暗記していないと答えられない問題は いきなり解答を見ても構わないと思います。 調べてそのまま答えを写して提出するよりは、 すぐに答えを見て用語を覚えるほうが有益だと思います。 もちろん、調べる→解く→覚えるという流れが理想的です。 ただ、わからない問題が1ページに1~2問程度でしたら、 調べてから解くこともできましょうが、 10問も20問もわからない状態だと、 調べることまで要求すると投げ出してしまうと思います。 大切なのは、解答を見て正解できた問題にはチェックをつけておいて、 あとで覚えるようにすることです。

私は、毎授業でチェックのついている問題の確認をして、 覚えられていなければ一緒に覚えることにしています。 そして、夏休みの後半にチェックのついている問題だけをピックアップして 合格するまでテストをするという流れで進めています。 毎年、きちんと取り組めるお子さんでしたら、 夏休み明けの課題テストはまずまず良い点数を取ってきます。 チェックの効果は絶大ですから、ぜひお試しください。 (お子さんが嫌がらない程度で、、)

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