問題を解けるようにすることが大切(2019/08/27)

夏休みも残り1週間。そろそろ夏休みの宿題に追われる時期ですね。私は学生の頃、宿題が嫌いでした。 特に、嫌いだったのが英単語や漢字を10回書いてきなさい、というタイプの宿題。 1回書いて覚えられれば1回書けば良いですし、 10回書いても覚えられなけば11回目を書くべきでしょ、とずっと思っていました。 お子さん達の宿題を見ていると、 令和の時代になっても、相変わらずこのタイプの宿題が出されているようです。 たぶん勉強に意欲がないお子さんのことを考えてのことなのでしょう。 が、皮肉なことに、勉強に興味がなさそうなお子さんに聞くと、 音楽を聴きながら、ユーチューブを見ながら、 手をブラブラさせてノートに書きなぐっているようです、、、。 一方、勉強に意欲があるお子さんは10回と指定されなくても、 きちんと覚えます。 この類の宿題がどのくらいの成果があるのか、 宿題を出す前と出した後で、テストを実施して調べてみるとおもしろいと思うのですが。

こういう理由で、というわけではないのですが、私は宿題のやり方を特に指定していません。 勉強の仕方もノートの取り方も質問されれば答えますが、 好きな方法で取り組んでもらえれば良いというのが本音です。 何回書いてきなさい、という宿題も出しません。 覚えたかどうかが大切なのであって、 書いて覚えようが、見て覚えようが覚えられれば良いのです。

ちなみに、私の宿題の量は多くありません。 「宿題を増やしてほしい」というご要望はよく承りますが、 「宿題を減らしてほしい」というご要望を受けたことは今まで一度もありません。 私は自分の宿題の量が成績を上げるのに不足しているとは思っていないのですが、 たしかに進学塾よりは少ないと思います。 どうして宿題の分量が少ないかというと、 授業中にフォローできる分量しか宿題を出さないからです。 宿題を出したら「あとは自分でよろしくね」、 というのはあまりにも無責任だと思います。 宿題で間違えた問題は授業中に解き直しを必ずしていますし、 覚えられていないものは授業中に一緒に覚えています。 そうすると、必然的に宿題の量も限られます。 お子さんがそれ以上に勉強したければ、自分で課題を見つけて取り組むでしょう。 そのほうが勉強は楽しいと思いますしね。

こんな(少ない)宿題の量で大丈夫かと、よくご質問(ご叱責?)を頂きます。 成績が上がらない場合は、宿題をきちんとやってこなかったり、 宿題をやってきたとしても、 授業中に教えた方法で問題を解いていないケースがほとんどです。 「量」の問題ではないと私は思います。 というのも、同じ量の宿題できちんと成績が上がっている子がいるからです。 私の授業では毎回何かしらのテストが入ります。 英単語のテストでしたら、せいぜい20~30個程度ですが、 毎回9割以上取る子は例外なく成績が上がっていきます。 100個の英単語を7~8割覚えてくる子よりも、 30個の英単語を完璧に覚えてくる子のほうが私の経験では成績が上がります。 成績をすぐに上げるには、お子さんにある程度の「素直さ」「丁寧さ」が必要だとは思います。 この点については、下記のページも参考にして頂けるかなと思います。

『お子さんの成績を上げるには(その1)』

『テストで高得点を取るために必要なこと』

もちろん、宿題を増やしてほしいというご要望があれば、 二つ返事で承っています。 何とかして成績を上げたいという、 親御さんのお気持ちはとてもよくわかります。 量を増やせば成績が上がるかもしれません。 やってみないとわかりません。

点数を上げるためにやるべきことははっきりしています。 問題を解けるようにすれば良いのです。 漢字や英単語を何回書こうが、問題集を何回解こうが、 問題が解けるようにならなければ点数は取れません。

先日の期末テストで,高3生が数学100点を取ってきました。 以前、このホームページ(『家庭教師に突然やめられる!』)でもご紹介したことがあるお子さんです。 私は特に何もしていません。彼女の努力のたまものです。 授業中、彼女が問題を解いているところを私が見ている時間のほうが長いですから(笑)。 彼女の手が止まるとヒントを与えるぐらいです。 彼女の勉強の様子を見ていると、 問題を解いて、答え合わせをして、間違えたところを理解して、 時間を置いて再度解き直す、とてもシンプルです。 でも、これが一番大切なのですよね。 昨日、別の高校生のお母様が「問題を解いて、間違えた問題を解けるようにする。 すごくシンプルなことだけど、それが難しい。」とおっしゃられていました。 本当にその通りだと思います。

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