プログレス英語(PROGRESS IN ENGLISH 21)について

PROGRESS IN ENGLISH 21

プログレス(PROGRESS IN ENGLISH 21)は多くの中高一貫の私立学校で採用されている英語の教科書です。大量の英語を読み、音読することで総合的な英語力を身につけることができます。また、掲載されている英単語の数も通常の中学教科書の3倍あり、Book1~Book3をマスターすると 大学入試に必要な最低限の単語を習得できます。Book4、Book5は内容が少し難しいですが、やり遂げれば難関大学の長文問題にも十分に対応できる力がつきます。

しかし、プログレスの量の多さから学校の授業についていけなくなるお子さんもかなりいるようです。このHPの学習相談でも「学校でプログレスを使っているが、学校の授業がまったくわからないようだ。」というご相談をよく受けます。

プログレスは質・量ともにすばらしい教科書ですから、手抜きをせずきちんと取り組めばかなりの実力が身につきます。プログレスの勉強法をご紹介します。

1 文法は他の参考書で勉強する

プログレスには新しい文法事項の演習問題が掲載されていません。「Speak」が一応の練習問題になっているのですが、日本語訳や解説もありませんし、初学者がプログレスだけで文法を理解するのは難しいです。プログレスは「英語を習うよりも慣れろ」という傾向が強いので、理解を深めるには他の参考書で勉強すると良いと思います。文法の理解のためには、薄い文法の問題集が最適です。一般書店で販売されているもので構いません。新しい文法事項の解説とその文法に関する問題が掲載されているものを選びましょう。薄い文法の問題集で新しい文法事項を習得してから、プログレスに取り組むと勉強がしやすくなります。

2 まずは言えるようにする

文法事項をマスターしたら、プログレスの英文に取り組みます。まずは、SDリピーターを使いながら、プログレスの「Scene」と「LooK」を一文ごとに音読していきましょう。最初は、プログレスのテキストを見ながら音読します。慣れてきたら、テキストを見ずにSDリピーターを聞きながら同時に音読する練習をします。SDリピーターと同じ速さで読めるようになるまで、音読の練習を繰り返して下さい。

3 日本語に訳す

英文をすらすら読めるようになったら、「Scene」と「Look」の英文を日本語に訳していきます。日本語の訳はノートに書くようにします。このとき、意味のかたまりごとに英語の順番通りに日本語に訳していくのが英語力UPのポイントです。

例えば、

I play tennis / in the morning.

私はテニスをします / 午前中に

というように。

日本語訳の解答がない場合は、学校の先生に採点してもらいましょう。(通常は、学校の授業中に先生が日本語訳を説明してくれるようです。その場合は、授業中に先生の説明を聞きながら採点します。)

4 日本語訳を見ながら英語に直す

自分でノートに書いた日本語訳を見ながら、「Scene」と「Look」を英語に直していきます。ここで手を抜くとテストでいい点数が取れませんから、満点が取れるまでひたすら自分でテストをします。ただ、英文の丸暗記ではテストの点数に結びつきません。日本語訳と英文を対応させながら、日本語訳のどの部分が英文のどこの部分に対応するのか確認しながら英語に直していくのが得点力UPの秘訣です。

5 「Speak」は最後の仕上げで

最後に「Speak」で新しい文法事項の確認をします。「Speak」に出てくる英文は、文法事項ごとに少し変化しているだけですから、覚えるのはそれほど大変ではありません。「Speak」の部分は、英文のどこが新しい文法事項なのか、を意識しながら音読すると効果的です。テスト直前に、SDリピーターを聞きながら、「Speak」の英文をノートに書く練習をすると短時間で総復習できて便利です。

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