勉強のやる気をどう引き出すか(その2)(2007/12/04)

先日、数学を教えていたら、「今、勉強している分野は、以前に比べて簡単なの?」 と質問されました。この子は、進学塾をやめて私に切り替えたという子で、もともと数学が苦手な子です。 もちろん、現在教えている分野が簡単になったのではなく、この子が以前に比べて格段にできるように なっているということです。まだ点数としては顕在化していませんが、今後、どんどん伸びていくことを 感じさせてくれる子です。

また、別の子ですが、私が教え始めて2ヶ月後にはきちんと宿題をやるようになり、先日の テストで50、60点上がったという子がいます。お母さんが「まったく勉強をしない」と 頭を抱えてらして、塾に入っても成績がほとんど変わらなかったという子です。

子供のやる気を引き出すには、まず勉強でわからないという部分をなくすことだと思います。 理解系の科目でしたら、どう考えたらよいのか、なぜそうなるのかということを理解させて、 自力で問題が解けるところまでもっていきます。 暗記系の科目なら、どこを覚えればよいのか、どうやって覚えたらよいのかを教えて、どうしても覚えるのが苦手という子の場合は、ある程度一緒に覚えて筋道をつけてあげます。

「がんばろう」と思うのは、もう少しで目標に届きそうだ、目標が達成できそうだという時だと思います。 ゴールが果てしなく遠いと「よし、頑張ろう」という気持ちになれません。

ですから、家庭教師としての私の役目は、ゴールが見えるところまで、生徒と一緒に走ってあげることだと思っています。 ゴールが見えているのに頑張ることができない子もいますが、こういう子の場合どうやって走ればよいのかをゆっくり教えてあげればよいと思います。 無理やり走らそうとすると、転んでしまって、かえって逆効果です

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