愛知県の公立高校入試の特徴(2009/02/15)

今は、公立高校入試の予想問題を作っています。去年はこの問題が出たから今年はここが出るだろう、みたいな感じです。愛知県の公立高校入試は、一定の出題傾向があるので、直前期に出題可能性が高いところを集中的に勉強すると点数が伸びます。

これは、どこの高校・大学を受験する場合でも同じです。過去問を解くことは大切だと言われますし、子供もそのことを知っています。ところが、多くの子はどうして過去問が大切なのかを驚くほど理解していません。 過去問を解いて点数ばかりを気にしている子が本当に多いです。 過去問の点数はあまり大切ではありません。「どういう問題が出て、どういう勉強をしていけばいいのか。」を知ることが大切です。過去問を1問1問一緒に解いて、それを伝えるのが私の仕事です。

今年も、まわりから合格できないと言われていた学校(偏差値でいうと10くらい足りない) を受験して合格した子がいます。過去問を一緒に解いて、その子ができなかった問題、入試で出題される可能性が高い問題を 直前に集中的に勉強しました。一発逆転を狙うなら、広い範囲をまんべんなくというよりは、狭い範囲を何度も繰り返した方がいいですね。かなりハラハラしなくてはいけませんが。

愛知県の公立高校の問題は、以前に比べると格段に難しくなりました。問題集に載っている典型問題の数が減って、入試の現場で考えないと解けない問題 (思考力を試す問題)の数が増えました。だから、何の対策もせずに入試を受けると、とんでもない点数になってしまいます。学校で平均レベルの子でも、半分も正解できないということもあります。

学校のテストでは、Aという知識ならAという問題、Bという知識ならBという問題というように 1対1対応です。でも、入試では、AとBの知識を聞きたいときにA+Bという形で、知識を組み合わせて問題が作られます。ですから、入試問題が今まで解いたことのない問題に見えてしまうです。難しそうに見える問題でも、一つ一つ分解すれば、基本的な知識を使って解くことができます。このことを知って解くのと、知らずに解くのでは、点数に大きく差が出ます。

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