学習塾や家庭教師を変わる前に(2011/04/24)
この時期は、「塾や家庭教師に教わっているが成績が伸びない」といったご相談のメールを多く頂きます。 まずは教えてもらっている先生に相談して頂くのが良いと思います。良心的な先生でしたら、どうすれば成績が上がるのかをお答え頂けると思います。その上で、ご家庭でどのようなサポートをしたら良いのか、お考えになるのが一番良いのではないかと思います。成績が上がらないから今の塾や家庭教師はいけない、と早々に決めつけて、新しい塾や家庭教師をお探しになっても、それで成績が上がるとは限りません。
「うちの子は成績が上がりますか?」というメールもよく頂くのですが、 私の場合も、すべてのお子さんの成績を上げるのを目標としていますが、現実はなかなかそうはなりません。昨年度でいうと、内申点が7、8上がったお子さんがいる一方で、成績がほとんど上がらなかったお子さんもいます。成績が上がるかどうかは、数回教えればある程度予測できるので、できるだけ早い段階でお伝えするようにするようにしています。 成果を出すのに数か月はかかると感じれば、そのようにお伝えしています。それで、お申し込みを頂くかどうか、継続するかどうか、ご判断いただければと思っています。 平均的な学力と意欲があるお子さんでしたらまず大丈夫ですが、私が話しかけても無視をする、 授業をしに行ってもお子さんが自宅にいない、仮病で休む、宿題をまったくやってこない、 という状況だとなかなか難しいです。
私は、毎授業で宿題の確認テストをしているのですが、「確認テストで90点以上が取れていれば、 (当初の学力、授業回数、教える期間にもよりますが) 通知表で4や5を取れるようになると思います。」と保護者の方やお子さんにはお伝えしています。 10回に1回くらいは90点を下回ってもいいのですが、ほぼ毎回90点以上を取るお子さんは全員成績が上がっています。しばらく教えても成績が上がらないときは、確認テストの点数が悪い(=宿題に手抜きがある)のが原因です。
90点という基準点は高いとお感じになるかもしれませんが、私の確認テストは宿題に出した問題と同じです。問題集の、宿題に出した範囲からランダムにテスト問題を選んでいます。だから、数学や理科の計算問題ですら同じ問題です。応用問題は、授業中に問題を一緒に解いて、その同じ問題を宿題に出して、次の授業でその同じ問題をテストしています。または、まず宿題に出して、次の授業でわからないところの質問を受け付けてから、確認テストをしています。ですから、宿題にきちんと取り組めば、90点を取ることができます。通知表が1や2で、学校の授業がわからないというお子さんでも、90点を取っています。 どのような成績のお子さんでも、頑張れば高得点がとれる、努力が報われるテストです。( 同じ問題で実力がつくのか?という疑問もあるでしょうが、英単語、用語や公式などの知識部分を家庭学習で覚える努力をしてもらえれば、英文法、歴史の流れや公式の使い方などの理解部分は授業中に習得させることができます。毎回の確認テストで高得点のお子さんは、学校の実力テストでも良い成績、むしろ定期テストよりも良い成績を取ってきます。)
毎授業で確認テストをするのは、保護者の方に成績が上がるかどうかをお知らせするという目的もあります。毎授業の確認テストの点数は記録ノートにつけてご自宅に残しています。確認テストの点数をご覧になって、90点前後の得点が取れていれば、 成績は順調に上がっていくと判断して頂けます。確認テストで合格点に達していれば、点数の近くに「good」と記録ノートに書くようにしています。
どうしたら成績が上がるのか、やる気を出してくれるかと、あれこれお悩みになって学習塾や家庭教師を転々と変わるよりは、よほど確実に成績を上げられる方法だと私は思っています。成績が上がるかどうかを目に見える形でお伝えして、必要があればご家庭のサポートを得ながら、確認テストで90点を取れるようにもっていく、そうすれば自ずと結果はついてきます。
私の場合は、以上のように、成績が上がるまでの道筋を保護者の方にご説明して、 どうすれば成績が上がるのかをアドバイスさせて頂いています。先生によって教え方は違うでしょうから、学習塾や家庭教師を変わる前に、 まずは今教えてもらっている先生にご相談をして頂くのが良いと思います。きっと、どの先生にも「ここを改善できれば成績が上がるのに。」という思いがあるはずですから。
*私が教えた場合の、成績が上がるかどうかの基準は、
のページでもご紹介しています。